忍者寺は正式名称を妙立寺と言い、金沢屈指の人気観光スポットの一つです。
忍者が居た寺という訳ではありませんが隠し扉や隠し階段、室内の落とし穴や開かずの扉など到底普通の寺院とは思えない奇妙な構造を持っているため、あたかも忍者屋敷のような通称で呼ばれるようになりました。
江戸時代初期に当時の藩主が万が一の事態に備え要塞としての機能を持たせて造らせたとも伝わり、加賀百万石と江戸幕府との微妙な関係をうかがわせる史跡として歴史ファンから注目されていますが、歴史にさほど興味のない人にも和風テーマパークといった趣で探検気分で楽しめるという点で高い人気を誇る観光スポットです。
貴重な歴史的建造物を保護し後世に伝えるため見学するにはあらかじめ予約が必要で、未就学児は見学不可となっており、たとえ観光気分であっても見学中は寺院を拝観しているという気持ちを忘れないことも大切です。
見学時に指定された時間に集まった複数名が10名ほどのグループに分けられガイドの先導で見学が始まりますが、一度迷子になると出られなくなるかもしれないといった注意事項などミステリーツアー的な要素も楽しめます。
金沢を訪れる際には事前に予約を取ってでも、一度は見学しておきたい寺院です。
金沢港の先端に日本海に突き出すように建っているからくり記念館はおすすめの観光スポットです。
このからくり記念館は金沢市大野町に住んでいた、発明家でからくり師だった大野弁吉の業績を紹介し、様々なからくりを展示しています。
開演時間は9時から5時までで毎週水曜日が休館日で、入園料は大人300円、小中学生が200円になっています。
江戸時代の人々は上手に楽しみを見つけていて、その中で登場したのが「からくり」という玩具でした。
その細かい細工から日本の職人の創意工夫を伺い知ることができます。
現代の私達が見てもそのからくりの素晴らしさは眼を見張るほどで、江戸時代の日本の優れた科学技術と文化の素晴らしさに驚かされます。
この記念館にはからくりで有名な茶運び人形はもちろんですが、はじめは美しい娘の顔をした頭が「小猿」と呼ばれる紐を引くことで、口が裂け目が金色に変わり頭には角が出現する恐ろしい形相に変わるものもあります。
ぜひ観光するときはこちらも訪ねてみてはいかがでしょうか?